研究成果の概要 |
ウシトリプシノーゲン(BPTG)やウシトリプシン(BPT)が糖鎖に対する特異的な結合性を有し、特定の単糖によってBPTGの活性化が抑制されることを発見した。糖との複合体のX線結晶構造解析により合計3か所の糖結合候補部位を見出した。GalN構造を含む糖、次いでManにより活性化抑制が認められ、GalN, GalNAcはBPTGに結合して抑制効果を示すことがわかった。pH 5.5では、野生型に比べ、W216AとY28A変異体のα-Man,α-L-Fucに対する結合性が低下し、pH 7.5においてはW216A変異体でα-GalNAc,α-Manに対する結合性が野生型よりも低下した。
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