我々はこれまで、時計タンパク質CLOCKが結合しているゲノム領域をChIP-Seq解析により決定した。本研究では、新しいバイオインフォマティクス技術MOCCSを開発し、時計シスエレメントE-boxの配列モチーフを網羅的に抽出した。このE-boxからのリズミックな出力遺伝子として、Nrf2とNfatc2を報告した。また、時計タンパク質DBPの抗体を作製してChIP-Seq解析を行い、時計シスエレメントD-boxの配列を正確に決定した。さらに、時計因子との相互作用解析から、CLOCKリン酸化酵素CaMKII、BMAL1ユビキチン化酵素UBE3A、CRY脱ユビキチン化酵素USP7などを同定した。
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