本研究では単一細胞レベルでの遺伝子発現の観点から免疫システムの構築・作動原理の解明に迫ることを目指した。この目的達成のために、本研究では、非侵襲的な遺伝子発現時系列解析として液性因子分泌活性を単一細胞レベルでリアルタイムに定量する方法を利用し、数百~数千個の免疫細胞からの分泌活性を秒~分オーダーの高い時間分解能で測定するシステムを開発した。研究期間内において、我々は導波路型全反射照明装置と導波路基板とした石英スライドガラス上に細胞を個々に収める微細加工凹アレイを構築するチップ構造を確立した。このチップを用いることで2500凹アレイに入れた個々の細胞の分泌活性を1分毎に撮影することに成功した。
|