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上皮細胞の細胞間接着は頂端部接着複合体と接着側面部により構成されているが、接着側面部の制御機構についてはこれまで明らかでなかった。
我々は、forminファミリーのアクチン重合制御分子DAAM1が接着側面部に分布し、DAAM1ノックダウンにより接着側面部の運動性亢進、細胞層の異常形成、および3次元培養体からの細胞の逸脱が起こることを見出した。またこの接着側面部の運動性亢進には、Rac-WAVE2複合体-Arp2/3複合体が関与することも見出した。
従って、接着側面部には元来WAVE2複合体に依存した運動性があるが、DAAM1がこれに競合的に作用することにより、接着構造が安定化されると考えられた。
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