マウスの温度感受性変異体由来のDNAポリメラーゼα、p180を制限温度下で変性させると核内でHSP90に依存して分解されることを見いだした。そこで、HSP90に相互作用する因子の中でE3ユビキチンリガーゼとして最もよく知られているCHIPに着目した。マウスのCHIPの細胞内局在を免疫蛍光抗体染色法により観察した。CHIPは、主に細胞質に局在していた.一方,種々のストレス存在下でCHIPが核内にも検出された.さらにCHIPとHSP90の核内での相互作用をPLA法により検出した。哺乳類細胞の核内タンパク質品質管理はCHIP-HSP90により変性タンパク質が認識され,分解されると示唆された。
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