本申請研究では二次軸形成因子NodalがfoxQ2抑制性一次軸形成シグナルを抑制する詳細な分子メカニズムを明らかにすることを最終的な目的とした。金属イオン処理により、一次軸形成過程の一端を担うと思われる遺伝子候補が発見され、現在その機能解析を詳細に行っているところである。また、過去の研究データに基づいた遺伝子探索と機能解析により、Wnt7が一次軸形成時のfoxQ2抑制の最後のパートを担っている可能性を示唆した。さらに、二次軸形成シグナルのNodalがWnt7の機能を抑制しており、適切なサイズのfoxQ2発現領域(後の神経外胚葉)形成を制御していることを明らかにした。
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