本研究では植物の紡錘体チェックポイントタンパク質に着目し、シロイヌナズナを用いた機能解析を行った。まず、artificial microRNAによるノックダウン系統を作製し、生長が遅延し異常形態を示す表現型を観察した。また、CRISPR/Cas9システムによりノックアウト変異体を作成し、ホモ接合体では致死になる可能性を見出した。次に、サイレント変異を導入したゲノム断片を用いて機能的な配列を確定し、SUMO-null型変異を導入することで機能性が失われることを明らかとした。さらに、葉肉細胞プロトプラストを用いた一過的発現系を利用し、SUMO E3 ligaseと相互作用することを明らかとした。
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