研究課題
これまでの研究では、ウロテンシンⅡ(UⅡ)-UT受容体(UTR)系による軟骨機能を解析するためにマウス軟骨培養細胞(ATDC5)を用いて実験を行っていたが、作成したUTR安定発現細胞株はUⅡによる細胞内応答を示さなかったため、ATDC5にはUTRを介したシグナル伝達系が備わっていない、あるいは細胞の形質変化により消失した可能性が考えられた。そこで、平成27年度はゲノム編集技術TALENによりUⅡおよびUTR遺伝子に変異を導入したノックアウト個体の作出を行った。当初はアフリカツメガエルを用いて行っていたが、ゲノムセットが偽4倍体のため複数の受容体遺伝子の存在が示唆されたため、2倍体のネッタイツメガエルを用いた作成に切り替えた。その後、数塩基が欠失したノックアウト個体を得て、系統化のために交配を繰り返している。また、ツメガエルのスパイク肢を用いた解析において、再生肢の増殖中の軟骨細胞にUTRが高発現していることを確認した。これまでの研究により、UⅡ-UTR系が軟骨細胞の機能調節に関与している可能性が示されている。
すべて 2015
すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 1件、 査読あり 3件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 1件)
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