研究課題
これまで不明だったCi-GALPの受容体、Ci-GALP-Rを同定した。現在、その組織内での発現分布を調査している。また、昨年度のRNA-Seqで検出したcioninによって発現が上昇する遺伝子をリアルタイムPCRで確認した結果、Wntシグナル系を構成するタンパクの遺伝子が上昇することを検証した。一方、non-coding RNAの発言や生理活性物質分泌は、cionin投与で特に変動が認められなかった。以上の結果から、cioninはホヤ濾胞細胞に作用してWnt系シグナルを制御することで、卵胞成長に関与することが示唆された。
2: おおむね順調に進展している
当初計画通りに研究を遂行できている。
Wnt系シグナル構成タンパク遺伝子の発現分布、特に、cionin受容体との共存を決定し、cioninによる同遺伝子の発現上昇が直接のものか否かを明らかにする。また、各Wnt系の阻害剤を投入して、cioninの卵胞成長制御機構を決定する。Ci-GALPにおいても、同様にRNA-Seqを行い、cioninやタキキニンとの機能相関性を明らかにする。
すべて 2014
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件、 オープンアクセス 4件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (6件) (うち招待講演 1件)
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