本研究により、ホヤで発見した脳腸ペプチド、Ci-GALPの受容体を決定し、また、Ci-GALP、cionin、GnRHの各ペプチドの受容体の卵胞における局在を決定した。また、各ペプチドで処理した卵胞を、次世代シーケンサーを用いたRNA-AeqとリアルタイムPCRで解析して、各ペプチドが制御する遺伝子を特定した。さらに、各ペプチドで制御される遺伝子産物の阻害剤を投与したところ、卵胞の成長が阻害されることを確認できた。以上の結果から、Ci-GALP、cionin、GnRHが制御する卵胞成長機構の基本骨格が明らかになった。
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