Opn5は新口動物に広く見いだされる光受容タンパク質オプシンである。脊椎動物では4つのグループに分類でき、分子特性や生体内での発現部位が多様化していることを見いだしている。本研究では、脊椎動物以外の新口動物のOpn5について解析を行った。ウニとナメクジウオのOpn5のリコンビナント体を作製したところ、両者とも紫外光感受性であった。またウニにおいて発現部位を探索したところ、成体の感覚器官であると言われる管足と初期発生のある段階に発現することを見いだした。このことから、ウニは幅広い発生段階で紫外光を利用している可能性が示唆された。
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