メダカ(O. latipesなど)の性決定遺伝子Dmyをもたないセレベスメダカグループの性決定機構を解析した結果以下のことが判明した。(1)すべてXX-XY型の性決定様式をもつが,種分化の過程で性染色体が24番から10番に転換した。(2)性染色体が10番である2種の性決定遺伝子はSox3が有力である。(3)Y染色体上のSox3の下流にあるY特異的な430bpの挿入が性決定機能獲得と関連する可能性が高いこと,(4)インドメダカの性決定遺伝子もY上のSox3であるが,インドメダカのSox3とセレベスメダカグループのSox3は独立に性決定機能を獲得したと考えられる。
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