漁業を模した選抜試験をおこなったゼブラフィッシュ集団では、ゲノム全体に配置した371のSNPマーカーのうち8つにおいて、選抜系統間で有意差が生じていた。これらのマーカーは、セロトニン合成、イオン輸送、転写調節などに関与する遺伝子付近に位置していた。さらに、シミュレーションにより、選抜試験により生じた生活史の変化が高い「漁獲圧」に適応していることが示された。また、釣られ易さに違いのあるオオクチバス集団を対象に候補遺伝子に関して多型解析をおこなったところ、2遺伝子に集団間で有意な違いが検出された。また、RADシークエンシングの結果、集団間で違いがあるゲノム領域の候補がいくつか発見された。
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