好熱性の真正細菌と古細菌が産するタンパク質について、エラープローンPCRを用いてランダム変異体を作製し、それらの活性および安定性を測定し、ランダム変異により、活性と安定性がどのように変化するのかを調べた。さらに、高活性安定変異体、高活性不安定変異体、低活性安定変異体、低活性不安定変異体を抽出し、それらが進化によりどうのように変化していくのかを調べている。現在までに、低活性安定変異体は、第2世代・第3世代と進化させていくにつれて、活性が上昇することがわかった。このことは、進化過程において、タンパク質の活性よりも安定性が重要であることを示している。他の変異体についても実験を進め、それらの運命を明らかにする予定である。
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