南米先住民族の居住地は、標高4,000mを超える高原であったり、主食となる植物に毒性があるなど、他の大陸での定住よりも過酷な選択がかかっていると考えられる。このような環境適応を明らかにすることで、南米における人類の移動や定住のプロセスが明らかになると期待される。本研究では、南米先住民族の血液サンプルから樹立したB細胞株を用いてゲノム網羅的SNPデータを取得し、環境適応に関連する一塩基多型(SNP)およびコピー数多型(CNV)を探索した。その結果、環境要因と相関すると考えられるSNPをいくつか同定することができた。
|