研究課題/領域番号 |
25440256
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研究機関 | 美作大学 |
研究代表者 |
曽根 良昭 美作大学, 生活科学部, 教授 (60145802)
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研究分担者 |
津村 有紀 純真短期大学, その他部局等, 講師 (00457417)
草野 洋介 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 研究員 (70325637)
山田 クリス孝介 佐賀大学, 医学部, 助教 (70510741)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 老化 / 高齢者 / 恒常性 / 全身的協関 |
研究実績の概要 |
本研究では研究代表者の曽根が平成21年度~22年度萌芽研究で長崎県の五島市で行った高齢者の恒常性維持負荷度(AL)と食生活・日常生活動作との関係について都市部と郡部との相違、前回調査から5年経過後のAL変化と他の要因との関連を調査することを目的とした。恒常性維持負荷度とは同じ年齢のヒトが異なった身体的・生理的な”老いの度合い”を示す原因を”環境=生活環境を含む”に適応するために費やしてきた”累積的な負荷度”から考察する指標の一つである。今回の研究・調査では更に調査対象者の心理的・生理的な変化要因がALの違い・変化に及ぼす影響についても検討した。 平成27年度では長崎県五島市に住む前回の調査対象者を中心に五島市都市部の対象者も含め、前回と同様な調査内容(恒常性維持負荷度の測定、食品群別摂取量調査、日常生活動作調査、歩行速度)に加え、最近の疾病状況・生活変化(身内の不幸など)に関してのアンケート調査も行った。平成27年の11月に60歳以上の男性42名、女性44名を対象に2日に渡り調査を行った。 今回の調査結果については解析の対象となる事項が多く全体の解析は完了していない。5年経過後のALの変化については対象者の40%のALが増加し、41%が上昇し、19%に変化が観られなかった。現在、このAL変化と今回データ収集を行った対象者の食事摂取変化、日常動作変化、近年の疾病傾向、生活環境変化(身内、友好関係など)、郡部・都市部との関連を解析中である。
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