研究課題
基盤研究(C)
小麦粉の品質、特に生地強度には胚乳に蓄積される種子貯蔵タンパク質の質と量が大きく影響する。コムギ近縁野生種がもつ種子貯蔵タンパク質は、多様性に富んでいるが、これまで小麦粉として利用されることはなかった。本研究では、コムギ近縁野生種由来種子貯蔵タンパク質遺伝子が座乗する染色体微細領域を日本の実用コムギ品種へ、人工交配により導入した。この系統は、新規かつ多様な小麦粉食品の加工適性に対応でき、バラエティーに富んだ小麦粉を生み出すコムギ育種素材の開発につながる。
植物遺伝学、植物育種学