研究課題
基盤研究(C)
穂の先端の針状突起である芒は、オオムギでよく発達している。鳥獣による食害防止、種子の散布や土壌への埋没の役割があるだけでなく、葉緑体を有し活発に光合成し、種子に光合成産物を直接に輸送し、収量に10-30%の貢献があるとされる。しかし、芒が長すぎると降雨の際に水滴が付着しやすく、植物体が倒れたり、カビ害が発生する。そのため芒の長さを適切に制御する遺伝子の特定が重要である。本研究では遺伝子の染色体上の位置を決定し、イネ科のモデル植物であるイネとの比較から短芒遺伝子scaの候補遺伝子を探索した。
植物遺伝育種学