真砂土および水田土壌について土壌の物理化学性を調査するとともに、真砂土が、アンモニア態窒素をほとんど発現させないことを明らかにした。イネ品種を、15Nで標識された硫安を施用窒素として水田土壌を用いてポット栽培したところ、イネの生物的窒素固定由来の吸収N量を推定することができなかった。イネ品種C5444×台中65号の交雑F2集団を、同様に真砂土を用いてポット栽培したところ、イネの生物的窒素固定由来のN吸収量を推定することができ、また、親品種の能力を超越するF2個体を見出した。栽培土壌からDNAを抽出し、これらDNAを鋳型とするPCRを行い、窒素固定微生物が栽培土壌中に存在することを示した。
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