「半矮性系統」と野生型を交配して得られたF2の分離は3:1に適合していたため、劣性の1遺伝子支配であると考えられた。対立検定の結果、過去に報告された遺伝子座とは異なる遺伝子を有する新規半矮性であると考えられた。 既存の半矮性について「キタワセソバ」をバックグランドとする近同質系統を作成して栽培比較した結果、概ね収量性に優れていた。この半矮性遺伝子は既存の半矮性よりも育種素材として有望であることが示された。 「半矮性系統」および 「キタワセソバ」とも標準施肥量では窒素が十分でないことが明らかになった。多肥条件では「半矮性系統」は倒伏が少なく収穫指数が高いことが多収を得るのに有利であると考えられた。
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