研究課題/領域番号 |
25450045
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
柳 智博 香川大学, 農学部, 教授 (70221645)
|
研究分担者 |
磯部 祥子 公益財団法人かずさDNA研究所, その他部局等, その他 (20343973)
|
研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
キーワード | イチゴ / 日長 / 花芽分化 / 遺伝子 |
研究概要 |
申請者が育成したイチゴ系統T-18-2は,24時間日長条件下で25日間栽培することにより花芽分化し,その後約60日で収穫できる.本研究の目的は,T-18-2の生育と収量および花芽分化の特性を明らかにすることである.平成25年度には,①露地栽培条件におけるT-18-2の生育について,②促成栽培におけるT-18-2生育と収量について,③20℃,25℃および30℃条件での24時間日長条件がT-18-2花芽分化に及ぼす影響について,各々検討した. その結果,香川県の自然条件下での露地栽培したT-18-2は,春から秋まで旺盛な生育を示し,草丈が30cm以上で推移した.T-18-2の開花結実は,4月中旬から5月にかけての期間であり,一季成り性であることが判明した.また,ランナーは,他の一季成り品種と同様に,4月から9月までの期間に発生した.一方,促成栽培では,通常の一季成り品種と同様に,10月下旬から栽培を終了した5月中旬まで開花し続け,収穫も12月末から5月まで継続してあった.なお,T-18-2は,1果実重が約13gで促成栽培用品種に比べてやや小型であるが,平均果実糖度が約12°と高かった.しかし,酸度も約0.8%と高かいことから,やや酸味の強いことが明らかになった.さらに,果皮および果肉硬度が約100gfと50 gfと市販のイチゴ品種と比べてやや柔らかいことが明らかになった. 一方,系統T-18-2の24時間日長条件下で花芽分化を誘導する遺伝子を特定する目的で,T-18-2とアスカルビーおよびそれらの交雑100個体のDNA分析を行った.さらに,それら100個体の24時間および16時間日長条件下における花芽分化の誘導について実施した.その結果,100株中20株が24時間日長条件下で花芽分化することを究明した.なお,共同研究者によりこの100株のDNA分析が終了している.
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
申請用紙に示した実験は,おおむね実施し,結果を得ている.
|
今後の研究の推進方策 |
申請用紙に示した課題について実施する
|
次年度の研究費の使用計画 |
研究に必要な物を購入したが,残が出てしまった. 次年度に購入予定の肥料代等にあてる.
|