ラベンダー(Lavandula × intermedia)の低温要求性に関して、1. 花芽分化は低温遭遇温度、期間および低温遭遇後の日長により決定される。2. GAメタボロームは早期13位水酸化経路のみであり、花芽分化にはGAの発現が必要である。3. GAは低温遭遇不足株においては花芽分化促進効果を有するが、低温遭遇充足株においては花芽分化促進効果を示さない。4. GA生合成遺伝子とGA受容体遺伝子を単離し、部分塩基配列を決定したが、GA関連遺伝子と低温要求性の関連は確認できなかった。5. 花芽分化を期待するには5℃、12週間以上の低温遭遇および12時間以上の日長と温暖条件が必要である。
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