近年ビフィズス菌より世界で初めて発見された新規のアラビノシダーゼ酵素群がトマト斑点細菌病菌(Xcv)にも存在することが分かった。そこで、本研究では、Xcv由来のこれら新規酵素群の機能解析を行った。その結果、3つの酵素群(XcvHypBA1、XcvHypBA2、XcvHypAA)が、植物細胞壁に存在する病害抵抗性に関わる糖タンパク質(エクステンシン、ナス科レクチン)上のアラビノオリゴ糖鎖を協調的に働き全て分解することが明らかとなった。また、これら酵素群の遺伝子は、感染トマト上で大きく発現が促進され、病原性発揮に重要な因子であることが示唆された。
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