白葉枯病菌は構造が極めて類似した10数種のTALエフェクターをイネ細胞内に分泌する。本エフェクターは各々異なるイネ遺伝子の発現を活性化することにより、本細菌への感受性、あるいは逆に抵抗性を高める。本研究では本細菌MAFF311018系統のもつ15種類のTALエフェクターのうち、ショ糖排出に関わるイネ遺伝子を標的とする2つを欠損させた場合、その病原性を喪失することを明らかにした。このことは、これらのTALエフェクターを介したイネ体内でのショ糖の獲得が、本細菌の病原力に必須であることを示唆している。
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