研究課題
基盤研究(C)
亜鉛は生物にとって必須元素であり、亜鉛の欠乏により花粉形成の異常、不稔、収量低下が起こる。また、亜鉛が過剰に存在しても生育阻害が起き、不稔、収量低下が起こる。亜鉛元素の重要性にも関わらず、高等植物の胚発生過程における亜鉛元素の機能および制御機構の詳細の多くは未だ解明されていない。本研究ではイネの初期胚発生における亜鉛元素の機能とその制御機構を明らかにすることを目的とする。イネin vitro胚発生系を用いて、亜鉛欠乏の初期胚発生への影響、初期胚への亜鉛元素の供給形態とその元素動態、亜鉛関連遺伝子が初期胚発生および種子成熟過程にどのように関連するか明らかにする。25年度はイネ未受精卵への亜鉛欠乏の影響やAtbZIPイネの未受精卵における亜鉛の局在の解析を中心に研究を行った。
3: やや遅れている
イネの成長およびサンプル収集技術の習得に時間を要するため、当初の予定よりやや進行が遅い。研究代表者の体調不良により、研究に十分な時間がかけられなかった。
消耗品に適用する予定の研究費を26年度に繰り越した。当初の予定より、26年度にかかる消耗品の予算が多いことが予想されたため、25年度の繰り越し額を26年度に加える。
研究者の体調不良により、使用予定額の研究費が使用できなかった。また、当初の予定より、26年度にかかる消耗品の予算が多いことが予想されたため、25年度の繰り越し額を26年度に加える。研究を加速させるため、キットの多用や実験補助に研究費を用いる。また成果発表にも研究費を用いる。
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Frontiers in plant physiology
巻: なし
doi: 10.3389/fpls.2013.00227