Azorhizobium caulinodansは熱帯マメ科植物セスバニアの根粒菌である。本菌は共生菌でありながらR-bodyと呼ばれる宿主殺傷因子の合成に関与するreb遺伝子群を持ち、宿主細胞内での共生時にはこれらの発現を抑制させている。本研究により、このreb遺伝子群の発現は、本菌の至適生育温度(約37°C)よりも低温、および、2-オキソグルタル酸濃度が高い(数mM以上)環境条件下において高く誘導されることが判明した。また、宿主細胞内でR-bodyが合成されると宿主の核が崩壊することも明らかになった。
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