ダイズ根粒菌Bradyrhizobium elkanii USDA61株の根粒共生に関わる新規遺伝子として、orf5208を同定した。orf5208は分泌タンパク質をコードすると推定され、Rj4遺伝子保有ダイズとの共生を阻害する一方、Rj4遺伝子を保有しないダイズでは、根粒形成を促進した。さらに、orf5208は、ダイズの初期共生シグナル伝達変異体への根粒形成に必須であることが判明した。以上の結果から、orf5208がコードする根粒菌タンパク質は、ダイズの初期共生シグナル伝達を介さない、新しい経路で根粒形成を促進することが示唆された。
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