今後の研究の推進方策 |
林野庁では年間2,000万m3発生する林地残材等のうち「森林・林業基本計画(平成23年7月策定)」で平成32年における燃料用等のパルプ・チップ用材の利用目標を600万m3(6,000千m3)と見込んでおり,それを木質バイオマス発電した場合の燃焼灰の処分費を計算(林地残材のかさ比重0.4[ton/m3])すると燃焼灰の処分費は総額9.6億円必要となる.本研究で示したように,木質バイオマス燃焼灰を肥料として有効利用できれば処分費は削減できるだけでなく,カリ資源として確保することが可能となり,今後の日本農業にとって大きなメリットとなるであろう.
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