研究課題
マメ科植物に根粒が過剰に着生する変異体は数多く得られているがこれら植物は窒素固定能が高くなりすぎ、エネルギーを過剰に必要とするために収量は逆に低下する。では、現存のマメ科植物が最も収量が高いのだろうか。申請者は、この疑問を解明することを目的として2つの着眼点から研究を行う。1)様々な変異体の中から適度な根粒数の増加に伴い収量増加が期待できる変異体を検索し、その原因遺伝子の同定・機能解析を行う。2)根粒菌の感染を制御する膜輸送メカニズムの解明することにより感染能力を変えることで窒素固定能の増加の可能性を検討する。
2: おおむね順調に進展している
計画1)H26年度は変異体の戻し交配を行い次世代の解析を行っている。これは申請時の計画通りである。計画2)膜輸送系システムに関しても根粒菌が感染するSNAREを介した膜輸送システムに関する研究は当初の計画通り、細胞内局在性、相互作用するタンパク質の同定も行う事ができ概ね順調に進展している。
計画1)戻し交配種子を栽培し、メンデルの法則に準じた変異体形質が現れるか検討する。計画2)マメ科植物SNARE遺伝子過剰発現体の作出を試みる。
購入予定であったプラスチック消耗品や酵素類の購入を次年度に変更したため。
理化学機材のプラスチック消耗品やキットの購入を計画している。
すべて 2014
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (4件)
Plant Biotechnology
巻: 31 ページ: 345-349
http://dx.doi.org/10.5511/plantbiotechnology.14.1021a