マメ科植物は根粒菌が感染すると根粒を着生し、共生窒素固定を行う。本研究ではマメ科植物の共生窒素固定能の改良を目指し、共生窒素メカニズム特に老化メカニズムの解明を行った。感染後2週目、4週目、8週目の根粒からRNAを抽出しマイクロアレー解析により発現変動を調べた。その結果、根粒老化により発現が誘導する遺伝子群の中にフェリチン遺伝子が存在した。qRT-PCR解析によって発現変動を調べた結果、マイクロアレー解析と同様に老化によりその発現が誘導した。さらに老化時に遊離した鉄イオンによりNOシグナルを介してフェリチン遺伝子の発現が増加することを解明した。
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