研究課題/領域番号 |
25450103
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
阿座上 弘行 山口大学, 農学部, 教授 (40263850)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | quorum sensing / autoinducer / periodontal disease |
研究実績の概要 |
歯周病関連細菌Eikenella corrodensの定常期の培養上清からオートインデューサー(AI-2)を不活化するタンパク質を見つけ精製した。精製したタンパク質のN末アミノ酸配列より、このタンパク質は外膜ポーリンであると示唆された。外膜ポーリンの欠損株を作成したところ、この株では定常期におけるAI-2の不活化は見られなかった。また、精製したポーリンは用量依存的にAI-2を不活化した。また、野生株では定常期においてメンブランベシクル中のポーリンが増加した。これらのことから、E. corrodenは定常期においてメンブランベシクルによって放出されたポーリンによってAI-2を不活化することが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
歯周病原性細菌Eikenella corrodensのオートインデューサーの不活化のしくみを示唆することができた。
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今後の研究の推進方策 |
オートインデューサーの不活化が病原性に及ぼす影響を明らかにしたい。また、不活化が他の口腔細菌のバイオフィルム形成などに及ぼす影響も調べたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
2014年度に予定していたオートインデューサーの不活化が病原性に及ぼす影響について、一部の研究に遅れが生じたため。
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次年度使用額の使用計画 |
2014年度に行うことができなかった研究を、次年度使用額を使って2015年度に行う。
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