研究課題
歯周病原性細菌Eikenella corrodensの定常期の培養上清から、オートインデューサーを不活化する因子をイオン交換クロマトグラフィーにより精製した。精製したN末端アミノ酸配列を解析したところ、外膜ポーリンのものと一致した。そこで、ポーリン欠損株を作成したところ、欠損株では定常期におけるオートインデューサーの不活化が見られなかった。また、精製したポーリンタンパク質をMHF(Methyl Hydroxy Franone)とインキュベートしたところ、用量依存的にMHFを不活化した。これらのことから、E. corrodensにおいて、ポーリンタンパク質がオートインデューサーの不活化に関与することが示唆された。また、定常期においてポーリンタンパク質の培養上清への分泌量が増加すること、定常期においてベシクル中のポーリンタンパク質が増加することが示された。これらのことから、定常期におけるベシクルによるポーリンタンパク質の放出がオートインデューサーの不活化に関与することが示唆された。
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Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry
巻: 79 ページ: 1698-1701
doi: 10.1080/09168451.2015.1045830.