大麦を原料とした麹造りにおいて発現変動する白麹菌の推定転写制御因子を7遺伝子(nosA、rosA、atfA、atfB、AKAW_01957、AKAW_02766、AKAW_02903)同定した。これらを、白麹菌の糖質加水分解酵素やクエン酸の生産を制御する可能性がある転写制御因子として解析した。各推定転写制御因子の遺伝子破壊株を構築して表現型を解析した。その中でもnosAとrosAの二重破壊株は、菌糸伸長は正常であったが顕著な分生子形成能の低下が見られた。また、NosA-GFPとRosA-GFPは核に局在することが示唆された。
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