放線菌S. avermitilisの大規模欠失体 (SUKA) は異種の二次代謝産物生産のための宿主として有用である。しかしながら、全長100 kbを超える様な生合成遺伝子群を含むBACクローンの導入効率が極めて低いため、接合伝達性線状プラスミド (SAP1)を利用した遺伝子導入法を開発した。5種のバクテリオファージのattB配列を組込んだSAP1を形質転換能力の高いS. lividansに導入した後、組込型BACクローンを形質転換法によりSAP1ベクター上に組込んだ。得られた形質転換体を供与菌としてSUKAと接合を行い、100 kbを超す生合成遺伝子群を効率よく導入することができた。
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