研究課題
1)HapB/C/Eとの推定相互作用ドメインに着目し、HapB/C/EとHapXとの相互作用を分子レべルで詳細に解析する :平成25年度の解析に引き続き、HapB/C/EとHapXとの相互作用を分子レべルで詳細に解析をおこなった。DNAとの相互作用解析であるゲルモビリティーシフトアッセイを改良したスーパーシフトアッセイを確立した.これにより、非アイソトープ系にて高感度で相互作用を解析できるようになった。これにより、推定相互作用ドメインが、HapXとHapB/C/Eとの相互作用に重要な働きをしていることが明らかとなった.2)鉄硫黄クラスター領域内のシステイン残基の機能を解析する:鉄硫黄クラスター領域内のシステイン残基に変異を導入した変異株をいくつか取得することができた。得られた変異株の解析を引き続き、平成27年度に継続して解析する。3)HapXと相互作用するタンパク質を同定する:平成25年度の解析に引き続き、HapXと相互作用している因子をTOF-MASS等の質量分析器で解析した。CDC28の相同タンパク質を始め、いくつかの相互作用候補タンパク質が検出された。平成27年度も引き続き解析を進める。4)鉄関連遺伝子プロモータ領域に対するChIPアッセイを行い、ヒストンの修飾状態を調べる:チトクロムc遺伝子プロモータ解析の結果、このプロモータを対象にChIPアッセイを行なうことが適当であるとの結論に至った。平成27年度において、野生株、hapX 欠失株、hapX 過剰発現株を対象に、チトクロムc遺伝子プロモータ領域のヒストンの修飾状態をChIPアッセイによって解析する。
2: おおむね順調に進展している
1)から4)の各項目について順調に解析が進んでいる.平成27年度の研究が順調に進むことにより、当初の目的がほぼ達成されると評価できる。
1)の相互作用解析はほぼ終了した。2)取得した変異株の解析を進めるため、順調に計画は遂行できると考えている.3)すでに相互作用タンパク質の候補が見出されているので、計画を進めるのみである.4)研究を進めるべき対象が定まったので、解析を進めるのみである.解析方法についても共同研究者が熟知しているので、問題はない.
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