本研究は、土壌に生息する多様な微小土壌動物と土壌細菌との関連性を探ると共に、土壌動物に由来する新規な細菌バイオリソースを開発するものである。本研究では、土壌動物として5種のササラダニ類をモデルとし、メタ16S解析による細菌群集解析及び細菌の分離培養解析を行った。その結果、ササラダニ種により細菌の多様性に大きな差異が見られることなどを明らかにした。また、モンツキダニ粉砕液から新規性の高い細菌株が比較的多く分離され、これらの中には特定の細菌株との共培養条件下でのみ培養可能な新規性の高い細菌株が含まれていた。これらは新規バイオリソースとしてJCMに寄託するとともに、新規細菌分類群の提唱を目指す。
|