サイクリックGMP(cGMP)や一酸化窒素(NO)は、動物の視覚や血管平滑筋弛緩など、重要な働きを担うシグナル分子である。近年、植物においても、光応答、感染防御応答、根の発達などの重要な生理的機能がcGMPやNOにより調節されていることが明らかになったがその分子機構は不明である。我々はこれまでにダイズやシロイヌナズナの遺伝子の発現がcGMP/NOにより調節されることを報告してきた。本研究ではそれらの遺伝子発現調節機構を転写レベルで解析し、cGMP/NO応答性遺伝子プロモーター中にcGMP/NO応答シス配列を見出すと共に、それらの配列に結合する転写因子を同定した。
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