植物を原料とした食品製造後には加工副産物が大量に発生するが、その有効利用は十分ではなく、高付加価値化技術の開発が求められている。本研究では副産物中の主成分であるペクチンおよびヘミセルロースを、酵素分解することで、23種のオリゴ糖 (OL)を調製し、それらの生理機能を評価した。腸内環境の改善が期待できるプレバイオティクス作用についてはアラビノキシロ-OL、アラビノ-OL、キシロ-OLで良好な結果が認められた。マクロファージ様細胞を用いて、免疫賦活作用および抗炎症作用を検討した結果、前者はメトキシ化不飽和ガラクチュロン酸 (ΔGalA)-OLで、後者はフリーなΔGalA-OLで高活性が認められた。
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