ハブ毒ホスホリパーゼA2(PLA2) アイソザイムのうち、幼蛇の毒特異的に顕著に発現するPLA2 (pgPLA1b/2b)に着目し、構造・機能及び遺伝子発現制御機構に関する研究を行った。前者については、酵母による発現系を構築し、生理機能との関連を調べている。後者については、ハブ毒PLA2アイソザイムのうち、pgPLA1b/2bのみ、0歳、1歳と年齢と共に発現量が低下し、2歳でほぼ発現しないことをみいだした。その遺伝子発現制御機構は興味深く、DNAメチル化との関連等解析中である。毒動物として初の毒腺組織特異的な転写因子に関する成果は論文及び国際学会で発表し、パイオニア的研究と評価された。
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