研究課題
基盤研究(C)
マイコプラズマ肺炎菌は非常に小さな細菌で、強い抗原提示をすることなく、ヒト免疫系を逃れて感染を繰り返し行う。そのことが早期診断が難しい理由になっていた。最近、我々は、肺炎マイコプラズマの細胞膜に一対の新規糖脂抗原が存在することを見出し、マイコプラズマGGLsと命名した。本研究では、脂質部位を様々変化させたGGLsを合成して、診断プローブとしての有用性を評価した。その結果、合成GGLsを利用した新規診断法を開発することができた。また、GGLs分子の動的挙動を解析した結果、これら細胞膜脂質は細胞膜で自己組織化すること、また、ナトリウムイオンを捕捉する潜在能力をもつことを確認した。
生物有機化学