イネの代表的な病害抵抗性反応であるファイトアレキシン生産へ至るシグナル伝達は、ジャスモン酸(JA)依存性経路とJA非依存性伝達経路で制御されている。本研究では、様々なストレスによるファイトアレキシン生産において、JA非依存性経路が機能しており、JA非依存性経路においては二次シグナル物質としてサイトカイニン (CK)が機能している可能性を示した。また、ファイトアレキシン生産においてJAとCKが相互に抑制的に機能していることも明らかにした。以上のようなCKの機能を確認するため、現在、CRISPR-Cas9を用いたゲノム編集の手法を用いてCK生合成変異体の作製を試みている。
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