強い抗酸化作用を示すとともに脂質低下作用を持つ機能成分α-リポ酸と多価不飽和脂肪酸を組み合わせて摂取させた場合の脂質代謝の変化と酸化ストレス関連パラメーターに与える影響をラットを用いた動物実験で調べた。 EPAとDHAに富む魚油とα-リポ酸を組み合わせて摂取させた場合、単独で摂取させた場合と比較して、相加的な脂肪酸合成の低下を伴い血清と肝臓の脂質レベルを大きく低下させた。しかし、α-リノレン酸に富むエゴマ油とα-リポ酸の組み合わせでは、併用による脂質低下の増強は不明確であった。両実験においてα-リポ酸は魚油およびエゴマ油摂取による酸化ストレスの増加を有効に抑制した。
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