常緑広葉樹稚樹の機能的構造的樹木モデルを構築するため,葉の形質(クロロフィル濃度・窒素濃度)を非破壊的に測定する方法を開発した。葉齢・季節にともなう稚樹の葉の形質の時系列変化をモデル化した。地上部シュート構造の詳細な測定にもとづき,当年シュートの特徴を明らかにした。稚樹地上部構造の発達動態を把握するため,一次枝の成長を一次枝および個体全体の環境から説明するモデルを構築した。一次枝を基礎単位として,ボクセル分割した3次元森林空間の中で一次枝・個体・林分の光合成量を計算する機能的・構造的植物モデルを開発した。また,個葉を小さなポリゴンの集合として表現する機能的・構造的植物モデルを開発した。
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