熱帯泥炭湿地林において樹木の開花・結実の季節性が森林の劣化によりどのように変化するかを解明するために、択抜により水位が低下した林分と、排水の影響が経度な林分で樹木の開花結実特性を比較した。その結果、1)モデル種子を用いた除去実験の結果、雨期における種子捕食圧は排水区の方が非排水区よりも低くなっていた。2)開花結実に関しては、排水がなされた森林における樹木種の結実頻度は非排水区よりも高かった。これらの結果より、排水がなされた森林においては樹木の開花結実頻度が上昇しており、その影響はネガティブなものではないことが明らかになった。一方で、長期的な火災の影響も無視できないことも明らかとなった。
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