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2016 年度 実施状況報告書

害虫ヤノナミガタチビタマムシの環境を利用した被害軽減

研究課題

研究課題/領域番号 25450232
研究機関山梨県森林総合研究所

研究代表者

大澤 正嗣  山梨県森林総合研究所, その他部局等, 研究管理幹 (80359249)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2018-03-31
キーワードヤノナミガタチビタマムシ / 潜葉性害虫 / ケヤキ / 個体群変動
研究実績の概要

本年度のヤノナミガタチビタマムシの発生頭数と降水量との関係を把握した。また発生生態調査を行った。
苗畑における野外調査で、散水区と非散水区を作り、本害虫の早期落葉からの発生を比較したところ、散水区では発生個体数が有意に少なかった。
室内試験で、加湿区と乾燥区を設け、本害虫の早期落葉からの発生を比較したところ、加湿区で発生が有意に少なかった。
これらのことから降雨が本害虫の個体数を減少させることが判明した。
本害虫の産卵、幼虫、早期落葉、蛹、成虫、越冬、被害量等の調査をもとに、発生生態についてこれまでの結果をまとめ報告した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

平成28年度に管理職となり、マネージメントに時間を取られ、再試験、データ解析、結果のまとめや報告書の作成を十分行うことができなかった。そのため、一年延長申請を申請し、認められた。平成29年度中にすべて終了させる。

今後の研究の推進方策

降雨によりヤノナミガタチビタマムシが死亡することを確認し、降雨量が本害虫の個体群の大きさを決定する大きな要因であることを明らかにした。今後は、再調査を行い、雨水が本害虫を死亡させるメカニズムについて明らかにする。
この科研費で行ったこれまでのデータを解析し、結果をまとめ、報告書を作成する。

次年度使用額が生じた理由

当該年度に管理職となり、マネージメントに時間をとられ、調査、データ解析、学会発表、報告書作成について、予定を十分遂行することができなかったため。

次年度使用額の使用計画

必要な再調査やデータ整理にかかる人件費および物品費、報告書作成に関する費用(英文校閲費、オープンアクセス費)、研究発表(旅費)に使用する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件)

  • [雑誌論文] Life cycle, Ecological Characteristics, and Control of Trachys yanoi (Coleoptera: Buprestidae), an Inportant Pest of Zelkova serrata2017

    • 著者名/発表者名
      Masashi Ohsawa
    • 雑誌名

      Insects

      巻: 8 ページ: 未定

    • DOI

      10.3390/insects8020035

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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