木材をエクステリア材として利用する際に生じる劣化の挙動をアーティファクトの影響なく、細胞レベルで経時的に可視化する方法 として、試料をコーティングすることなく観察可能な低真空走査電子顕微鏡(LVSEM)の利点に着目し、最適観察条件を確立して以下の成果 が得られた。 スギ,センダン,ユリノキ, チャンチン,ハンノキ,チャンチンモドキを対象に、屋外暴露,促進耐候性試験を実施し,立体的な劣化の発生挙動を経時的に細胞レベルで可視化することに成功した。また,フェノール樹脂,シリコンゴムエマルジョン,銅・アゾール系保存剤で処理したもの,重合性イオン液体で処理したものの劣化挙動を可視化した。
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