セルラーゼ(エンドグルカナーゼ)と機械処理併用によりタケパルプを処理すると、ミクロフィブリルまでほぐすことができる(タケCNF)。タケCNFはグルコース等グルカン80%、キシラン20%から成り、NMRや高速AFMの分析から表面にキシランが存在することが明らかになった。キシランが存在することで1%以下の濃度でもゲル化しやすい。このようなタケCNFについて、寒天と混合してフィルム化すると、タケCNFが寒天中に分散し、セロハン程度の強度を持つフィルムが得られた。コーンスターチ、カラギーナンと混合したところ、成形性がよくなり自立するゲルを得た。このゲルは付着性が悪く、脆かった。
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