木質材料の実大材のクリープ破壊に水分作用が及ぼす影響を明らかにすることを目的として、恒湿環境下と湿度変動環境下において製材と構造用単板積層材の実大材に対して長期間継続荷重載荷試験を行った。また、材を要素に分割し、各要素を粘弾性体としてモデル化し、材がクリープ破壊に至る過程をコンピュータシミュレーションにより予測した。 湿度変動環境下において材がクリープ破壊に至る時間は、恒湿環境下において材がクリープ破壊に至る時間よりも短くなることを確認した。また、提案する手法によりクリープ破壊に至る過程を概ね予測することができることを確認した。ただし、クリープ破壊時間の絶対値の予測については課題を残した。
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