研究概要 |
硝酸塩センサー(ProPS, TriOS, Germany)を購入し、室内での試験、有明海での試験を行った。 蒸留水での試験の結果、実際の濃度とほぼ1:1の関係が得られた。(y=0.99x-0.00, R^2=0.99, n=16) 次に、有明海の海水での試験を行った。試験は、現場にてProPSにて測定するとともに、採水してオートアナライザーによる化学分析で得られる値と関係を調べた。その結果、PRoPSとオートアナライザで得られる測定値の傾きはほぼ1であるものの、センサーの出力値は、常に高く、(平均236ug/L, ProPSの出力値が高い)、相関係数もR^2=0.56と低かった。そこで、CTDで得られる温度、塩分および濁度データを用いて補正した。その結果、(Y=1.00x-0.02、R^2=0.93, n=60)と精度高く測定できるようになった。 得られた成果は、海洋学会和文誌「海の研究」に投稿中である。 今年度は、佐賀大学観測タワーの故障により2月以降の赤潮と海洋環境の連続観測ができなかった。しかし、船舶による採水調査によって、2月上旬にEucampia zodiacusの個体群発達がとらえられた。個体群は小潮から大潮にかけて増加した。得られた成果は、来年度以降のデータとあわせて解析予定である。
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