硝酸塩センサーにより硝酸塩濃度を高精度に測定するため,濁度センサー付きのCTDを併用し,温度,塩分,濁度のデータを用いて,補正する重回帰式を作成した.同硝酸塩センサーによる連続観測の結果,大潮干潮時には,高濃度(>0.07 mM)の硝酸塩が検出され,また日変動も大きいことが明らかになった. CTD連続観測と船舶による調査の結果,2月下旬に珪藻赤潮が発生したが,成層強度(密度差)からは,どの大潮に赤潮になるかは特定できなかった.河川流量(栄養塩の供給)は赤潮の規模を決める重要な要因と考えられた.今後,硝酸塩連続観測を行い,栄養塩供給状況と赤潮発達の関連を精査するとともにデータは即時公開する.
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